まずは徳利に常温のままの酒を注ぎます。そして大きい方の器には沸騰したお湯を張ります。目安は器の3分の2ぐらい。熱いので気をつけましょう。
さあ、ここからスタートです。じわじわと酒が湯燗され温度が上がっていきます。
※写真は夏の夜、だいたい室温25度前後、常温の酒(およそ26度)を湯燗しています。
わずか1分で40度「ぬる燗」まで上がりました!酒のいい香りも立ち上がってくる頃です。
2分、45度「上燗」。注いだ時に少し湯気が見えるぐらいでしょうか。
そして3分、52度。一般的に「熱燗」や「適燗」と呼ばれる温度です。シャープな香りとキレの良い辛みが際立ちます。
以後、
5分→58度、10分→61度、20分→60度、30分→56度、60分→50度。
1時間ぐらいは50度前後で保温されるようです。最高で61度まで上がりましたが、盃に注ぐときに何度か下がると思うので、口に含んだときには丁度良い温度になるのではないでしょうか。お湯を張った器から徳利を出したり、また入れたりして、温度の変化、味の変化を楽しむのもよいかと思います。
そして、この「酒燗器」は大きい方の器に氷水を張れば、冷酒を楽しむこともできるのです!氷が多いと徳利が挿さらないので、氷を水の中で泳ぐぐらいの量入れるのがポイントです。今回の実験では酒燗器(大)を用いて400ccの水に約200gの氷を入れました!うちの冷凍庫でできた氷だとおよそ25個です。
冷蔵庫で冷やしたお酒を長時間冷たいまま楽しむことができます。実験では常温(26度)のお酒はおよそ15分で10度(花冷え)まで温度が下がりました。
こんな「ふたご酒器」もあります!
夫婦仲睦まじく呑むのも良し。種類のちがう酒を呑み比べるのも良し。使い方はいろいろです。