銅版紙の種類とデータ作成の注意点

銅版紙とは・・・?

呉須(ゴス)などの陶磁器用絵の具を用いて、絵柄を特殊な和紙に印刷したもので、下絵転写紙とも言われています。

粘土で成形した素地に銅版紙の絵柄を転写紙、その上に釉薬をかけ、高温焼成します。

 

もう一つ、陶磁器に絵柄を転写する方法として用いられる上絵転写紙は、あらかじめ焼成した白磁の生地に転写をしてから、再度低温焼成します。キャラクターが描かれている子ども食器など、上絵転写紙が用いられていることがよくあります。

 

一般的に陶磁器に絵柄を「転写」する方法は、大きく分けて「銅版紙(下絵転写紙)」「上絵転写紙」となります。

 

私どもがOEM注文で使用できるのは、単色の銅版紙(下絵転写)です。

銅版紙の転写の良い所は、絵柄の上に釉薬が乗るため、うつわの風合いや一体感を損なわないこと。どれだけ使用しても、絵柄が剥がれてくることはありません。

また、上絵転写は白磁(白い器)に転写するものですが、私どもが使用する撥水銅版紙は、色釉薬を使うこともできるので、様々な色の絵柄と釉薬の組み合わせができます。

一方で、細い線、細かい柄が出しづらいこと、鮮やかな色が出ないことも挙げられます。

 

オリジナルの陶磁器の制作を考えいる方は、銅版紙(下絵転写紙)を用いるべきか、上絵転写紙なのか、判断がしづらいかと思います。

お問い合わせの際に簡単なイメージ図や入れたい絵柄のデータなのがあれば、相談に応じますので、お伝えください。

撥水銅版紙と通常の銅版紙のちがい

私どもが使用する銅版紙は「撥水銅版紙」と「通常の銅版紙」の2種類あります。